【投稿者:あかり(28)】
幼馴染みの結婚式に参列するため、久しぶりに地元に帰った時の話です。
懐かしい顔との再会もあり、式も二次会も楽しんで、余韻に浸りながらその日泊めてもらうことになっていた実家へ向かった私は、そこで一気に高揚が吹き飛び、憂鬱に陥りました。
海外旅行の土産を渡すついでに両親の顔を見に来たという姉夫婦の姿もそこにあったからです。
我の強い姉と私とは子供の頃から仲が悪く、大人になって実家を出てからは、お互いになるべく関わらないように暮らしていました。
楽観的な両親は
「この人が来るなら、先に言ってよ」
という娘達の抗議にも
「忘れてた」
と笑うばかり。
子供のように不貞腐れるわけにもいかず、不本意ながら談笑の輪に入って当たり障りのない話をしてから、私は一足先に風呂をもらってそそくさと寝床へ向かいました。
私が泊まれるように母が片付けてくれた二階の自分の部屋に布団を敷き、潜り込んで目を閉じると、襖越しに階下の雑談が小さく聞こえてきます。
聞きたくもないのに、姉の声ばかりが耳につきました。
私がいないのをいい事に言いたい放題。
私の今日の服装だの、義兄への態度だの、あんなんじゃ結婚なんて出来ないだの……。
どうやら幼馴染みの結婚式に私だけ呼ばれたのが気に入らないらしく、いつにも増して嫌味の嵐です。
(そんな性格だから式に呼ばれなかったんでしょ。それにあんな根暗で空気みたいな男と結婚したアンタと比べたら、独身の方がよっぽど幸せよ……。)
義兄は大人しく無口な人で、久しぶりに会った今日も義妹の私とはろくに目を合わせず、姉の横にひっそりとくっついているだけでした。
姉の夫というのを差し引いても、私はこの陰気な義兄にあまり好感を持っていませんでした。
イラついて悶々とする内にようやく階下の家族達もお開きにしたようで、家の中に気配が散っていき、声が止みました。
これで眠れると思っていると、誰かが階段を上がってくる足音がします。
(姉さん達も自分の部屋に泊まるんだっけ……。)
けれど足音が止まると同時に開かれたのは、向かいにある姉の部屋ではなく、私の部屋の襖でした。
(えっ)
そこには、義兄が立っていました。
しかも義兄は、襖を閉めると私の布団に潜り込んで来たのです。
「ちょ、ちょっと」
酒臭い息を吐きながら、彼は姉の名を呼んで私を抱きすくめて来ます。
おそらく先に上で寝ているように言われた彼は、酷く酔っているため部屋を間違え、更に義妹を妻と間違えて……。
そう予想は出来ても、嫌悪感と夜這いじみた行為への怒りを抑えられず、大声を出そうとした時です。
『あの人、どこ行ったのかしら』
階下で姉の声がしました。
その声を聞いた瞬間、閃いたのです。
この状況は、あの憎らしい姉にこれ以上ない恥をかかせる事のできるチャンスだと。
煙草でも買いに行ったんじゃない、と答えた母と姉とが階下で会話するのを聞きながら、私は抱きついているだけだった義兄の手を取り、自分の胸へと導きました。
ただ抱き着かれたよりも、義妹に夜這いをかけた事にした方がショッキングなはず。
だからある程度義兄の好きにさせた所で大声を出し、そこを姉に目撃させて……と考えたのです。
思惑通り、義妹の私を妻と勘違いしたままの義兄は私の胸をTシャツの上から揉み出しました。
しかしその手はすぐにシャツの中へ潜ると、下着をつけていない胸を直に揉みしだき始めたのです。
義理の兄は私の身体を姉と勘違いし愛撫してきたのです
「ちょっ……や、やだっ」
乳房を弄びながら乳首をリズミカルにこねられ、思わず感じてしまった私は慌てて彼を押しのけようとしました。
本当に夜這いをされてはたまりません。
けれど彼は強く私を抱いて離さず、無言のまま激しく胸を愛撫し、首筋を舐め上げ、耳に舌をねじ込み……。
この大人しく陰気な男のどこにこんな衝動が眠っていたかと思う程に情熱的に責められ、私は体が熱くなるのを必死に堪えながら何とかその腕を抜け出しました。
けれど安心したのも束の間、早技のようにパジャマのズボンをショーツごと足から抜き取られ、下半身をむき出しにされた羞恥に声も出ない私に、再び義兄がのしかかってきます。
そして彼は、むき出しになった私の股間に顔を埋めたのです。
割れ目とクリの上を生暖かくぬめついた舌が這い、私はその感触に息を飲みました。
そこを舌で責められるのは初めてで……。
未知の快感が下半身を痺れさせます。
その時、階下の雑談が止み、姉が階段を上がってくる気配がしました。
(声を上げるなら今だ———)
でも私は義兄にしっかりと足を押えられて動けず、今声を出せばこの無様な姿を見られ、私まで恥をかいてしまう。
そう思うと、当初の計画とは真逆に、声をこらえて姉に見つからないように祈るしかありませんでした。
気が気でない義妹のことなどお構いなく、義兄の責めは止まりません。
クリを硬くした舌の先で激しくねぶられ、もう限界だと思った時、スパン、と向かいの部屋の襖が開く音がしました。
と同時にクリを強く吸われて、私はすぐそこに姉の気配を感じながら、義兄の愛撫で絶頂を迎えてしまいました。
「く……ううっ」
声を殺して太ももを震わせても、義兄の舌は止まらずに動き続けます。
「も、もう……だめ……!」
イッてしまったばかりの敏感すぎるそこを刺激される辛さに身をよじりますが、すぐそこに姉がいる事を思うと逃げる事もままなりません。
義兄の髪を掴んで苦悶するうちに再び上り詰め、喘ぎを噛み殺して身を仰け反らせ……。
そんな事を繰り返し、姉が階下へ戻って行く頃には私の体はすっかり快楽に溶けて力が入らなくなっていました。
そうしてついに溢れる程に濡れた中心に義兄の太いものがあてがわれても、もはや抵抗する言葉が出てきませんでした。
「ひぃ……ああッ」
力強く貫かれ、溶けた肉体は更なる快楽を求めて乱れ始めます。
夜這いを受け入れて喘ぐ声が外へ漏れないよう、荒くなる息を必死に抑えながら、彼の動きに合わせて腰を振って……。
もはや自分が何をしているのかわからないまま、ただただ目の前の快楽を貪りました。
深く突かれ、その快感に我を忘れて声を上げそうになると、義兄の大きな手で口を塞がれました。
この人はもしかしたら、自分が抱いているのが義妹だと気付いているのでは……。
胸に兆した疑念は、けれど体の奥からやってくる大きな波にかき消されていきます。
「ん……んぐ……いくぅ……!」
くぐもった声で訴えながら、私は絶頂の波に飲み込まれて体を打ち震わせました。
すぐに義兄の熱も弾け、私はもう何も考えられずに目を閉じました。
翌朝目覚めた時にはもう義兄は部屋におらず、私は姉に昨夜の事を気付かれていないのだけを確認すると、逃げる様に実家を後にしました。
去り際に盗み見た義兄は普段通り陰気なばかりで、彼があの夜這いをどこまで覚えているのかはわかりませんでした。
彼は酔ったフリをして、初めから義妹に夜這を仕掛けるつもりだったのではないか。
だとしたら、私は姉夫婦を嵌めるつもりでいながら義兄の罠に嵌ったのではないか……。
そう考えると屈辱と共に、あの夜の暗い興奮を思い出して体が熱くなってしまいます。
次に姉夫婦に会った時、どんな顔をすればいいのか……それが最近の悩み事です。
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エッチな願望はここで発散!